「シュークリーム」の語源

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開運堂から毎年一年に一度、2月恒例!決算感謝サービス品である”開運堂の特大シュークリーム”の季節になってまいりました。ところで、このシュークリームという言葉、意味をご存知でしょうか。お菓子は、製法から名前を称したものや海外の言葉から和製英語として定着している時が多いです。なお、英語ではありませんよ。意外と知られていない、”シュークリーム”という言葉の意味について、本日はお話しさせていただきます。

とてもシンプルな由来なのですが、”シュークリーム”はフランスにて「シュー・ア・ラ・クレーム」と呼ばれていました。シューは「キャベツ」を指し、「クリームの入ったキャベツ」という意味です。膨らんだ形がキャベツに似ていることからそう呼ばれていたようです。日本では、これを略して、フランス語+英語、「シュー+クリーム」を独自に組み合わせた日本だけで使われている和製語です。語源はお菓子の見た目が「キャベツ」に形がそっくりであったからというおかしな話ですが、本当ですよ!

お気付きの方もいらっしゃると思いますが、”シュークリーム”はフランス語です。英語圏にて”シュークリーム”という言葉を使うと「“shoe cream”(シュークリーム)」と伝わってしまいます。靴(shoe)のクリームの意味になりますので、全く異なったものとして認識されてしまいますのでご注意してください。英語圏で伝えたい場合は、“cream puff”(クリーム・パフ)ではないと伝わりません。

シュークリームの誕生と歴史

”シュークリーム”は、イタリアのメディチ家の王女カトリーヌ・ド・メディチがフランスの王子、アンリ二世に嫁いだ事から始まります。同時にマカロンも伝え広まりました。嫁いだ際に、カトリーヌ・ド・メディチ王女と一緒にフランスに渡った菓子職人によってシュー生地がイタリアからフランスに持ちこまれたのがきっかけと言われております。
シュークリームが日本へ伝わったのは幕末あたりではないかと言われています。
幕末に来日したフランス人のサミュエル・ピエールが横浜で西洋菓子店を開店させて販売させたと言われております。
また、横浜八十五番館で働いていたパティシエの谷戸俊二郎が、米津風月堂(神田淡路町)に雇われ、その翌年(明治16年)に米津風月堂でシュークリームが販売されました。同じく横浜八十五番館で修行していた村上光保も、その後、自身のお店・村上開新堂(麹町)で、米津風月堂と同時期にシュークリームを売り始めているので、日本でのシュークリームのルーツは「横浜八十五番館」だったと言われています。

開運堂の特大シュークリーム


今回ご紹介するのは、「特大シュークリーム」。画像では伝わりにくいですが、よく販売されている大きなシュークリームよりも更に大きいです。
ずっしり重量感のある特大シュークリームは、多くの方からご支持をいただき、今年で38回目を迎えました。苺が入って、クリームたっぷり!生クリームとカスタードのミックスクリームは、
開運堂伝統の味です。

販売期間は、2019年2月6日(水)から2月28日(木)まで、開運堂直営店5店舗のみにて午後2時30分から販売開始とさせていただきます。(月曜・火曜は休販日とさせていただきます。)また、ご来店先着順・限定数(整理券配布)なお、1名様1箱限り(乳幼児は除きます)とさせていただいております。予めご了承くださいませ。
https://www.kaiundo.co.jp/products/detail/2850