最中(もなか)の歴史と名前の由来、開運堂の「あづみの風情」

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お菓子のには「歴史に由来するお菓子」や「伝統ある製法を守り抜くお菓子」、「原材料にこだわるお菓子」など、様々な背景が存在しています。そういったお菓子にまつわる素敵なお話を理解しながらお茶を楽しむ、素敵な時間はいかがでしょうか。
今回は『最中の歴史』について、お話いたします。

最中の歴史と名前の由来

最中の名前の由来は1000年以上昔の平安時代です。
拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)の撰者として有名な源順(みなもとのしたごう)の詩に関する話が起源とされています。

『池の面に照る月なみを数ふれば今宵ぞ秋の最中(もなか)なりける』

宮中の月見の宴にてこの句を詠んだ時に出されたお菓子が、薄い丸型の餅菓子あり、で中秋の名月に似ていたことから「最中の月」を呼ばれた事が起源になったと言われております。

現在のもなかの起源と言われているのは、江戸時代中期に吉原の煎餅屋にて販売されていた、最中の月というお菓子です。もち米粉に水を入れて捏ねて蒸し、薄く伸ばして丸い形に切ったものを焼いて仕上げに砂糖をまぶした煎餅のような干菓子であったと言われております。当時は今のようにあんこが入ってはいませんでした。その後、最中の月で餡を挟んだものが売られるようになり、餡をはさんだものが主流となったと言われております。

また、最中は真ん中に餡が入っているため、中央を意味する「最中(さいちゅう)」より最中と呼ばれるようになったという説もあります。
明治時代以降に金型技術の進歩が進み、丸や四角のオーソドックスなものから菊や梅などの文様や動物の形など様々な最中が作られるようになりました。現在は餡だけではなく、栗や求肥や餅、アイスクリームなどといった変わり種もあります。味わい方も様々ですね。

開運堂のあづみの風情


安曇野のシンボル「常念岳」と「道祖神」をデザインしたモナカ種に、砂糖キビから抽出した糖蜜で煉った素朴な風味の珍しい白餡を詰めたモナカです。

https://www.kaiundo.co.jp/products/detail/2622

開運堂の富久梅最中


開運堂の年末・年始の風物詩です。北海道十勝産の特選小豆を清らかなアルプス伏流水で炊いた自慢のつぶ餡がたっぷり詰まった名物もなか。心ゆくまであんこの美味しさを味わってください。
梅は、古来中国では老木にも新芽が生じ寒気風雪の中でも開花する旺盛な生命力を不老長寿と尊び、五弁の花びらは 福・禄・寿・喜・財の五福を表すとして愛でました。
今年の無事を喜び、新年の盛運を祈りつつ、開運堂の冬の名物「冨久梅もなか」をお召し上がりくださいませ。

https://www.kaiundo.co.jp/products/detail/2580