さくらもち

二種のさくら餅(関西風と関東風)


関西風:道明寺種


関東風:薄皮

開運堂の【さくら餅】は、毎年2月4日(立春)始まります。

週の前半≪日・月・火・水曜日≫が【関西風:道明寺(道明寺粉)】の販売

週の後半は≪木・金・土・日曜日≫が【関東風:薄皮(小麦粉製)】の販売です。

*日曜日は2種類同時販売(開運堂直営店のみ) *大手門ショップはさくら餅の取り扱いはありません。
*関西風・関東風ともに中は自慢の自家製「こしあん」です。

【関西風】
大阪藤井寺に「道明寺」という尼寺があります。
道明寺の祭日に沢山の蒸したもち米が信者から寄贈(お供え)され、廃棄するのは勿体ないと、尼さん達はこれを水洗いし天日干しして、保存食にしたのが「道明寺粉」の始まりとされています。

開運堂が【関西風:道明寺種】のさくら餅を始めたのは20年ほど前ですが、当時は関西にゆかりのある人以外、ほとんど知られていませんでした。(松本地方は関東風が主流でした)
販売を始めて、数年後には松本の御菓子屋は競って道明寺種のさくら餅も販売するようになりました。今ではすっかり定着して人気です。
関東風に比べカサが小さく、目方はあっても見栄えがしないので開運堂では桜の葉を2枚使っています。

【関東風】
300年前の江戸時代に、現在の墨田区向島(隅田川の畔)の「長命寺」脇の「山本や」が隅田川の桜の葉を使い作ったのが始まりと伝わっております。
江戸時代から隅田川の桜は名所で、「長命寺のさくら餅」は変わらずに名物となっています。
長命寺のさくら餅は小ぶりで、桜の葉を3枚使っているのが特徴です。

開運堂の【関東風:薄皮(小麦粉製)】のさくら餅は、比較的大きく、桜の葉は1枚です。中の「こしあん」にひと粒「金時豆」が忍ばせてあり、食感のアクセントとなっています。

狭い日本ですが、地域独特の様々な味覚やお菓子の歴史があって、おもしろいですよね。