お歳暮の時期・相場・送り状などの礼儀、ご挨拶について

カテゴリ:季節の行事
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みなさま、こんにちは。開運堂です。
そろそろ、本年も年末が差し迫っております。平成も名残惜しいですね。
さて、年末になりますと多くの皆様が「お歳暮、年末のご挨拶」の準備を始められるかと思います。
今回は『お歳暮』について、お話いたします。

お歳暮について

お歳暮は、年末に、いつもお世話になっている人にする贈り物のことです。
一般的には、年の暮れに1年間お世話になった感謝の気持ちと、これからもよろしくお願いしますという感謝の気持ちを込めて送ります。

お歳暮の由来についてはさまざまな説がありますが、年の暮れにお世話になった人たちのもとを贈り物をもって訪問する、「歳暮回り」と呼ばれる習慣が元となっているといわれています。
やがてその贈り物自体を「お歳暮」と呼び、現在では手渡しに限らずお店から直接発送されるようになっています。

お歳暮は、贈る際には、時期や渡し方、辞める際の注意点など、さまざまなマナーがあります。

お歳暮を贈る時期は、11月下旬から12月25日ごろまでが一般的です。
年末に1年間の感謝を込めて贈ると言っても、年の暮れは先方も忙しく、迷惑になります。また、遅い時期になるほど配達も混みあってしまいます。
そのため、年の瀬になる前の20日ごろまでに到着するように贈るのがよいとされています。

手配の遅れにより、年内に届かなくなってしまった場合には、表書きは「お歳暮」ではなく「お年賀」になります。
これも、関東では1月7日、関西では1月15日までです。
それよりも遅くなってしまう場合には、立春の2月4日までに、「寒中見舞い」として送ります。
「お年賀」や「寒中見舞い」になってしまった場合には、先方に手紙や電話で一言お詫びをいれるようにしましょう。

お歳暮の相場やマナー

◆贈り物の価格帯

贈り物の価格帯としては、3000円から5000円が一般的です。
あまり安いものを送っても相手に失礼にあたりますし、高すぎてはかえって相手に気を遣わせてしまう  可能性が高いです。

おすすめの贈り物

お歳暮の贈り物には、相手に喜んでもらえるものを送るとよいでしょう。
どのようなものが喜んでもらえるか、ご紹介します。

◆家族構成を考慮した贈り物

子供や年配の方がいる家庭の場合には、子供やお年寄りでも食べやすいお菓子がおすすめです。大家族の場合には、みんなで分けられるようなものを選ぶと喜ばれるでしょう。
また、夫婦二人暮らしなど、食べる人が少ない家庭には、賞味期限の長いものがよいでしょう。

◆好みを考慮した贈り物

お酒の好きな方がいる場合には、お酒の肴になるようなものを贈ったり、お花の好きな方にはフラワーギフトなどが喜ばれるでしょう。

◆ご当地ギフトなど

遠方に住んでいる方には、自分の住んでいる地域のご当地ギフトなどもよいでしょう。
季節に合わせた食べ物をお歳暮として贈ることもあります。お正月に家族で食べるようなものを贈るのも喜ばれますよ。

◆上記に当てはまらない場合には

比較的長持ちのする乾物や調味料などがよいでしょう。

お歳暮を持参する場合のマナー

持参する場合には、訪問する前に一度電話などでこれから伺っても大丈夫かどうかを確認するようにしましょう。前日までにアポイントを取っておくのがベターです。

次に、お渡しする際の正式なマナーをご説明します。

◆持って行くとき

デパートやお店の紙袋に入れて持って行ってもよいですが、正式には風呂敷に包んで持っていきます。

◆渡し方

ご挨拶を済ませてから、袋か出すか、風呂敷包みをときます。
相手から表書きが読める向きにして両手で渡します。

◆家に上がるように勧められたら

急に伺った場合、玄関先でお歳暮を渡した後には、お宅には上がらずにすぐに失礼しましょう。 のしは外のしを使用します。最近は短冊のしを利用するケースが増えてきました。
短冊のしは、商品の右上に貼るのが一般的です。

お歳暮を発送する場合のマナー

発送する場合には送り状を送信します。品物に同封するか、品物よりも早く届くようにしましょう。なお、送り状には、普段お世話になっているお礼と、お歳暮を贈ったことを記載するようにしましょう。

のしは内のし(品物の箱に直接のしをつけ、その上から包装紙で包んだもの)を使用する場合が多いです。発送する場合も短冊のしは利用できます。

のし紙の書き方

のし紙は、一般的には上段を「お歳暮」とします。御礼として贈りたい場合には、「御礼」とする場合もあります。下段には、名字のみか、フルネームで名前を入れます。 また、水引は、紅白の蝶結びのものを使用します。なお、魚や肉などの生臭ものには「熨斗」はつけません。

お歳暮をやめたい、断りたいという時の留意すべきマナー

以前はお世話になっていたものの、疎遠になってしまった場合などは、感謝の気持ちがこもらない虚礼になってしまう場合があります。
一般的に、どのような関係の人にお歳暮を贈るかということにルールはありません。やめる際には失礼にあたらないように、いきなりやめるのではなく徐々に変化させていくようにしましょう。
お歳暮を送るのをいきなりやめてしまうと、それまで送られてきた側からすると、「何かあったのかしら?」と心配になります。
また、心配になっても、「お歳暮が届かないけれど、何かあったのか」とは
直接聞きづらいものです。
このような気持ちにさせないために、兆しを見せながら変化をさせていくようにしましょう。
具体的例を考えてみましょう。

◆お中元とお歳暮の両方を送っている場合にはお中元からやめる

お中元とお歳暮では、お歳暮の方が重視される傾向にあります。
お中元とお歳暮では、お歳暮は1年間の感謝と新年の挨拶を込めて送られるものであるためです。
お中元とお歳暮どちらかだけをやめたい場合にはお歳暮のみ送りましょう。

◆金額を変化させる

親密だったときは5000円程度のものを送っていた場合に、疎遠になってからは3000円程度のものに変化させていくなど、金額を減らしていって送るのをやめるのがよいでしょう。

◆送るのをやめても手紙やはがきでの挨拶は続ける

お中元やお歳暮を送るのをやめても、暑中見舞いや年末の挨拶状などを出し、感謝を伝えるようにしましょう。

お歳暮の断り方

どうしても受け取れないお歳暮が届くことがあります。
立場上受け取ることができないものや、常軌を逸した高額な金品、感謝されるようなことをしていない相手からのお歳暮などです。
たとえば、政治家や公務員や公立学校の先生は、公職選挙法や公務員規定に抵触する可能性があるために贈り物を受け取ることができません。
受け取ることができない場合にも、必ず、送ってきた相手への心遣いを忘れないようにしましょう。

◆配達時に受け取ることができないと伝える方法

配達時に受け取れない旨を伝え、ドライバーさんに持ち帰ってもらうのが簡単な方法です。
ただしこの場合には、配達伝票に「受け取り拒否」と記載されてしまいきつい印象になってしまいます。

可能であれば、一言受け取れない旨を伝えるメッセージ等の添付ができないか確認してみましょう。メッセージを添えられない場合には、電話や手紙などで、一言お歳暮を受け取れないことを伝えるようにしましょう。

◆丁寧に断る場合

丁寧に断る場合には、一度包みを受け取り、包みを開けずに上から包装をしなおして、カードなどで一筆添えて送り返します。

価格帯、贈り方や時期などの細かい気遣いも必要で堅苦しい・難しいと感じられるかもしれませんが、これらの多くは、1年間の感謝を込めた贈り物を相手の方に気持ちよく受け取ってもらうためのものです。
しっかりと理解し、失礼のないようにしましょう。また贈るのをやめる際にも、相手の方の気持ちを思いやって挨拶状などは続けていくことが大切です。

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