信州味噌について

カテゴリ:素材・材料
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「長野県」の食文化を語る上で「味噌」を外して語ることはできません。ちなみに、全国生産量の40%以上が長野県産の「信州味噌」です。信州味噌(しんしゅうみそ)は、長野県(信州)を中心に生産されている、米麹と大豆でつくる味噌(米味噌)で、淡色で辛口を特徴としております。今回は、この「味噌」についてお話させていただきます。

味噌の発祥は松本市

松本市神林に同時代から続く神林山無量寿院「福應寺」(ふくおうじ)というお寺があります。福應寺は日本に味噌・醤油・尺八を伝えた鎌倉時代の高僧「法燈国師」(ほっとうこくし)の生誕の地です。法燈国師は43歳の時、博多から宋に渡り、味噌・醤油の製法を日本に伝えました。そして松本にも味噌文化を広めたと言われております。

味噌の種類

味噌は大きく分けて米味噌、麦味噌、豆味噌、調合味噌の4種類に分類することができます。 その中でも、現在国内で生産されている8割が米味噌です。

◆米味噌 

米、大豆、塩を原料としてつくられる。 信州みそは米味噌に分類されます。また、白味噌も米味噌の一種です。

◆麦味噌 

麦、大豆、塩を原料としてつくられる。 中国、四国、九州地方を中心に生産されるております。

◆豆味噌

大豆、塩を原料としてつくられる。 中京地方を中心に生産される。「赤だし」はこちらに分類。

◆調合味噌

米味噌、麦味噌または豆味噌を3種もしくは2種調合したもの。 米麹、麦麹または豆麹を混合したものを使用した味噌です。 米味噌、麦味噌、および豆味噌以外の味噌。
なお、味噌は「味(甘、甘口、辛口)」や「色(赤、淡色、白)」でも分類される事も、あります。

味噌の味について

味噌の味は、甘味、塩味、旨味、酸味、苦味、渋味などが複雑に絡み合ってできています。
例えばみそ汁にした時それが美味である為には、これらの味の元になる成分が、質的にも量的にも調和していなければなりません。 (この後にご紹介いたします、お菓子も実は同様の事が言えております。)

なお、味噌の旨味は大豆たんぱくが分解してできるアミノ酸(主にグルタミン酸)に影響され、熟成の進んだものほど旨味が強くなります。しかし旨味はグルタミン酸だけではなく、塩味・酸味・甘味が調和し、良い香りと適度の粘度が加わって形成されます。
また、熟成が進んで大豆の分解度が高くなると、舌に感じる刺激をやわらげ、ノビとコクのある味になるのです。

参照:信州みそラボ(http://www.shinshu-miso.or.jp/

開運堂の手前味噌


今回ご紹介するのは、「手前味噌」。ゆったりと時間を掛けて育てた天然醸造の「信州みそ」を素材に、おいしい味噌餡を創作しました。
和風のパイ生地で包み香ばしく焼きあげた、信州ならではの味わいです。日本茶によく合う洋菓子です。こちらの商品は慶事にも弔事にもご利用いただけます。
なお、11月26日(出荷)から2月下旬頃までの期間限定の商品です。

https://www.kaiundo.co.jp/products/list?category_id=141